「フランケンシュタイン」第一章 色づく秋
- Date
- 2015/08/30/Sun 14:05
- Category
- 妄想小説
「フランケンシュタイン」
ひとり旅したヨーロッパ。
ハロウィンの夜、私はフランケンシュタインにレイプされた……
(以前、「メクる」のアダルトカテゴリに投稿したオリジナル小説です)

http://thelastdrivein.com/2013/11/25/happy-belated-birthday-to-the-great-boris-karloff/
【第一章 色づく秋】
斜面を登りきり、少し息を切らせながら、見渡す。
「…来てよかった…」
日が傾き始めると風が強くなってきた。
ヨーロッパの秋は短い。
夏が過ぎると急に冷え込みが始まり、白く乾いた冬に閉じこめられる前のほんの1ヶ月。
昼間の日差しはまだ強く、朝晩との気温差が大きい。
色鮮やかな秋景色が現れるのはそのためだ。
日本で紅葉といえばモミジとイチョウだけれど、こちらではブドウ畑が美しく染まる。
黄色からオレンジ、紫、赤と、色とりどりの絵の具をばらまいたパレットのような四角い畑が、ゆるやかな斜面に沿ってどこまでも続いている。
夕陽に照らされて色合いを変えていく風景から目を離せないでいるうちに、辺りはかなり暗くなっていた。
早く村まで行かなければ、街灯もない畑の中で迷子になってしまう。
私は慌てて地図を広げた。

https://www.flickr.com/photos/axel-d/468488647/in/photolist-Hp8mt-pv5vFo-pLyMDV-kFCnn-pun9VZ-fnoUAY-d4NS85-pKxz6m-pEM9kC-d4NSgC-sqi6Wh-5GPAVs-fNYG4E-7NMYFh-cr2hP5-pFuRL1-dyBA3B-q7gk7Q-tjFZzF-qhCStG-qjYhsn-pf67ZU-pD7Fqv-pL7Kk2-ptCnMD-pKT9wr-tHSV-jwXDc-pwUbNd-pvyLyx-p9LTbr-gu7yVp-hgcALs-qFYRn-d4NSwj-KtVDt-oZrmN-pnNzyx-pr8Efk-sas694-3L8Pnk-qFYRj-h4LLFd-9Fm3Ge-dHQ1uR-gkjaPV-prJJ9n-oPBSEo-6XfMak-615wB3